「京のおわん箱」

造形美が美しい高級感あるスリットのある貼箱:京都の漆器をイメージ:男性は朱色(赤色)、女性は黒色:和テイストの紙箱

ストレートラインと造形美ある設計

直線は美しい。そんな形状を極めることを意識しました。
いままでにない形。単純な形状で人の心を捉える。 商店舗でディスプレーのように周期的に繰り返したリピータブルな商品配置でも、造形的な美しさを醸し出すように考えました。 配色も、伝統的な趣があるようにしたい。
そこで、京都の歴史的な習慣からヒントに考えてみました。 正月に使う「祝い膳」をモチーフに、斬新な「箱」を提案します。

通常は、丸いお椀を、直線で表現してみました。

黒色の「箱」は、中心部をふくらませ、ふっくらした女性の体系を表現しました。

朱色の「箱」は、男性的に中心部が細くなるように力強い体系を表現しました。

高級感を演出するために、丁寧な品質の高い設計と職人技を追求しました。

シリーズ商品

基本モチーフ「京のおわん箱」をベースに、垂直方向にストレッチさせ、注目を引き今までにない楽しい形状にアレンジしした「スマートタワー」ケースもあります。

同じコンセプトのオリジナル商品が、あります。そちらもご覧下さい。

ひたすら「美しさ」 にこだわりを

風合いを損ねるものを徹底的に排除しました。

製造的な容易さより、見た目を綺麗に

見た目をきれいに、テープ止めなし「京のおわん箱」

芯材である板紙を固定するために、ほとんどの貼箱では、「テープ止め」という手法が用いられます。 表側から絆創膏のように、板紙の「角(カド)」を止めます。これは、製造的な容易さや、コスト面では大変有用な手法です。しかし、「テープ」の上に外装紙を貼っても、固定箇所は盛り上がって見え、なにかそこにあることが一目瞭然です。そして風合いを損ねる要因の一つです。
見た目を美しくするため、視線が行き届く「箱」の表側、裏側(内側)には、「テープ止め」の盛り上がりが見えません。

「テープ」は、見えなくなるよう大変巧妙で特殊な配置になるよう構造設計されているからです。

難易度の高い展開図設計

見た目をきれいに、継(つぎ)が分からない「京のおわん箱」

外装紙の貼り合わせ時にできる「継(つぎ)」が、どこから見ても気づきにくい設計にしています。
これは、多面体の展開図のストレートラインの要である稜線に、わずかな幅で「継」が重なるように、難易度が高く、かつ精度の高い設計をしているからです。
幾何学的な観点から高い有効桁数で数値計算を行い、ミクロン単位で実現できるようにCADアプリケーションを駆使し、芯材と 外装紙の展開図設計をしています。

その位置決めをはじめ、設計精度と同程度の誤差内で加工する京都の高い職人技もあります。
このように芯材と外装紙の展開図は、風合いを重視したストレートラインが際立つようにそれぞれ工夫した設計図面をもとに作られています。

フタを持っても落ちない高い精度の設計

通常の「箱」や「ケース」は、フタをだけを持って持ち上げると、容器部分の身は、落ちてしまいます。
それは、フタと身には、余裕をもって3ミリ程度の隙間があるように設計されているからです。
「京のおわん箱」は、フタを持っても身が落ちないように、しかも、ほどよい力でフタと身を嵌合できるように設計しています。

手でフタを持っても蓋が落ちない「京のおわん箱」

同じコンセプトのオリジナル商品が、あります。そちらもご覧下さい。

京都の習慣をイメージ

京都の正月の祝膳には、漆器を使います。
他府県の習慣と異なるところは、男性が「朱色(赤色)」、女性が「黒色」のお椀を使うことです。
これをイメージした貼箱にしました。
和テイストにするため、和紙風の紙を使いました。
また、高級感を演出するために、中心部にスリットを入れました。
「京都」や「日本」らしさを演出した観光客へのおみやげ、和菓子のパッケージ、 あるいは、リングやネックレスをプレゼントする際のパッケージや記念日やイベントに使うギフトボックスとして使うこともできます。

仕様

【素材】板紙、和紙風装丁用洋紙
【サイズ】縦、横、高さとも約8cm